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NGC6960、 NGC6974、NGC92~95(網状星雲)の特徴・見頃や撮影計画をサポート
天の川のほとりで星空散歩
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NGC6960、 NGC6974、NGC92~95 (網状星雲)


1. 概要
網状星雲(Veil Nebula)は、はくちょう座の方向、約2,400光年の距離に横たわる、全天で最も壮大かつ美しい超新星残骸です。今から約1万年から2万年前に、太陽の20倍以上の質量を持った大質量星がその寿命の終焉において引き起こした超新星爆発の凄まじい衝撃波が、周囲の星間ガスを激しく圧縮しながら現在も秒速数十キロメートルという猛烈な速度で広がり続けている姿です。NGC6960(西の魔女のほうき)やNGC6992から6995(東の網状星雲)など、広大な領域に分かれて輝く細く裂けたフィラメント状のガスは、天体写真と眼視観測の双方で夏から秋の夜空における絶対的な主役として君臨しています。
項目NGC6960NGC6974NGC6979NGC6992NGC6993NGC6995
別名LBN191SG3.202Ced182BESO529-11Ced182C
分類超新星残骸超新星残骸超新星残骸超新星残骸渦巻銀河超新星残骸
星座はくちょう (Cyg)はくちょう (Cyg)はくちょう (Cyg)はくちょう (Cyg)やぎ (Cap)はくちょう (Cyg)
等級777757
視直径70'25'25'60'28'35'
距離(光年)240024002400240024002400
赤経 / 赤緯20h 45.7m / +30° 43’20h 50.8m / +31° 52’20h 51m / +32° 9’20h 56.4m / +31° 43’20h 59.5m / -25° 41’20h 57.1m / +31° 13’


​2. 位置と探しかた
網状星雲は、はくちょう座の十字架の東側の翼にあたるε星(ギェナー)から、南側のペガスス座方向へおよそ3度ほど下がった天の川の濃密な星野の中に位置しています。見かけの大きさが満月の約6倍という超巨大な天体であるため、狙う領域によって目印が変わります。特に西側のNGC6960は、4.2等星の52 Cygniという恒星のド真ん中を貫くようにガスが走っているため、この星を目印にすることで手動でのスターホップでも極めて容易に視野へ捉えることができます。



​3. シーズンと撮影好機
撮影に適した時期や時間帯を調べるシミュレーターです。天体が最も高く昇る南中時刻をはじめ、夜の暗さ(天文薄明)、撮影に適した高度、月明かりの影響(月齢・月の出入)を自動算出しています。遠征計画の参考にしてください。
網状星雲は、夏から秋にかけてが最高の観測シーズンとなり、国内から観測すると南中時には天頂付近の素晴らしい高高度まで昇りつめます。大気の影響(シーイング)を極限まで排除したクリアな条件で露光時間を稼ぐことができるため、細く繊細なフィラメント構造を1本ずつ鋭く描き出す絶好の機会となります。このシミュレーションで十分な高度が確保できる時間帯を確認し、広大なガスの全貌を余すことなくあぶり出すために、月明かりのない新月期を狙って計画を立ててください。


★ 見易いシーズンは、7から10月頃

写真に最適 0時に南中 7月下旬
観望に最適 に南中
 

★ 今夜の観測タイミング

観測夜
観測地 ( 緯度 35.69,経度 139.69 )
 
18 20 22 0 2 4 6
天文薄明
撮影高度 Best
  (40°~84.6°)
  Good
  (20°~84.6°)
  Challange
   (5°~84.6°)
18:40 04:17
19:14 ◆ 18:40
23:18 4時間38分
◆ 18:40
01:03 6時間23分
◆ 18:40
02:27 7時間47分
  ◆南中高度 84.6°
月齢 27
(6%)
↗月の出 05:04



​4. 天体の特徴と見え方
網状星雲の最大の特徴は、爆発の衝撃波によって極限まで薄く引き延ばされた、刷毛で掃いたような無数のフィラメント構造にあります。Hα線が放つ鮮烈な赤と、OIII線が放つ透き通るような青緑色のガス帯が互いに寄り添い、複雑に絡み合いながら波打つ姿は三次元的な奥行きを感じさせてくれます。
眼視観測においては、淡い天体ながらもフィルターの効果が劇的に現れるため、観測者の腕と機材のポテンシャルを試す楽しさがあります。光害のある空やフィルターなしの状態では背景の天の川の微星に埋もれてしまい認識が難しいですが、漆黒の暗い空と口径10cmから15cmクラスの望遠鏡にOIIIフィルターやUHCフィルターを装着し、低倍率・広視野で覗き込むと世界が一変します。西側の52 Cygniを切り裂くように伸びる細長い光の筋や、東側のカギ爪状に美しく湾曲した東のベールの力強いガスのうねりが、生の眼でも驚くほど明瞭に白く繊細なレースのカーテンのように浮かび上がり、その圧倒的なスケール感に深く感動させられます。

​5. 天体撮影・画像処理のノウハウ
写真向けの対象としては、全天屈指の激しい輝線放射(Hα・OIII)による鮮烈なカラーコントラストと、全域に張り巡らされた極細のフィラメントディテールをいかにシャープに表現するかが最大の醍醐味です。フルサイズカメラであれば焦点距離135mmから200mmクラスのシステムを使用することで、東西の網状星雲だけでなく、中央に佇むピカリングの三角(NGC6979周辺)までを完全に1つの画面に収める、宇宙のダイナミズムを凝縮した豪華な広域構図になります。中望遠の300mmから500mmクラスでは東西それぞれの領域の迫力あるディテールをバランスよく切り取ることができ、1000mm以上の長焦点システムでクローズアップすれば、激しく波打つガスの熱い境界線や微細な衝撃波のフィラメント構造を緻密に描写することができます。

画像処理の際は、天の川の濃密な背景を丁寧なフラット処理によって極限まで滑らかに整え、光害カブリを完全に排除して漆黒の宇宙空間とのコントラストを最適化させます。網状星雲は天の川の真ん中にあるため、普通に強調処理を行うと星の数が多すぎて画面全体が砂嵐のようになってしまい、主役である星雲の構造が埋もれてしまいます。星消し技術を活用して背景の微星の輝度を適切にコントロールしつつ、星雲のメインであるOIIIの青緑とHαの赤の階調を破綻なく引き出します。過度なシャープ処理を避けてフィラメントの滑らかなトーンを維持しながら、ガスのもくもくとした層構造がシルクのように滑らかで、瑞々しい金属的な美しい luster(光沢)を放つようにカラーバランスを制御することで、画面全体に圧倒的な透明感が宿る、Glossy(艶)で奥行き感豊かな最高峰の傑作作品に仕上げることができます。

撮影のアドバイスとして、ワンショットカラーカメラでも非常に美しく写りますが、HαとOIIIの波長をピンポイントで透過するデュアルバンドフィルターの活用や、モノクロ冷却CMOSカメラによるナローバンドアプローチを行うことで、街中からでもフィラメントの細部や背景に淡く漂う分子雲の境界線を劇的に割り出すことが可能です。天頂付近を通過するタイミングは最も大気が薄く星像も安定するため、高度の高い時間帯に十分な総露光時間を割り当て、極上のシャープネスで撮影してみてください。
* Supported by ChatGPT and Gemini.

★ 近くの天体



■ 撮影記録




撮影日2014-06-01
カメラCanon EOS Kiss X4
光学系 タカハシ FC100
Filter:LPRーN
焦点距離
F値
800mm
F8
架台 Skywatcher AZ EQ6 GT
PHD Guiding
撮影条件 ISO1600 撮影時間900秒 ×4枚
撮影場所富士山 須走駐車場
画像処理ステライメージ6.5


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撮影日2014-04-05
カメラNikon D5000
光学系 Nikkor
焦点距離
F値
180mm
F2.8 (絞り後 F:4)
架台 タカハシ 90S
ノータッチガイド
撮影条件 ISO800 撮影時間360秒 ×4枚
撮影場所静岡県 朝霧高原
画像処理ステライメージ6.5


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